大分県で仕事を探す場合の平均年収や求人率

大分県は九州の北東に位置する県で、別府温泉など全国的に有名な観光スポットを有するエリアだ。季節を問わずに気候が穏やかで、雨量も少ない。こういった気候により、過ごしやすいエリアとも言える。主要駅は大分駅で、周辺は県庁や市役所・商業施設が集まっており、求人数も大分県内で一番多く出ているエリアだ。大分県では第一次産業の他に、第二次産業も多く見られる。平均年収は2017年の時点で約412万円。全国平均の年収と比較すると、8万円ほど少ないデータだ。しかし、大分県の平均年収の過去10年間のデータを見るとほとんど変わっておらず、景気の影響を受けない安定した企業が多いことが特徴である。

2016年時点の大分県の有効求人倍率は1.34倍で、東京の有効求人倍率2.05倍と比較するとかなり低いことが分かる。同じ九州圏内では、福岡が1.40倍・熊本が1.50倍なので周辺の都市圏では大差はない。しかし希望の仕事を探そうと考えているなら、求人数が少なく職種も限られてくる傾向にある。そのため、転職活動は長期戦になることも覚悟して臨む必要があるだろう。ただ、大分県は3人に1人が65歳以上の高齢者という少子高齢化社会を迎えており、介護職などの福祉関係の仕事は人手不足が続いているので狙い目だ。行政ではUIJターンの積極採用に力を入れており、介護職における正規職員の割合は64.4%と、全国平均の61.8%を上回る。高齢者が利用する介護施設の建設も進められ、待遇面においても比較的良い求人が見られる。そのため、介護職の求人を探すなら大分県での転職活動もおすすめだ。